ドラフム / 銀貨(AR Drachm)
王:ペーローズ1世(Peroz I, 在位 AD 457–483)
発行:AY 造幣所(イラン東部地方)
発行年:AD 457–483
重量:4.12 g
サイズ:27.5 mm
ダイ軸:
表銘文・図像(表)
ペーローズ1世の胸像、右向き。
翼をあしらった冠を戴き、前面に三日月、頭頂にコリュンボス(神聖な宝珠)をのせる。
→ 翼冠は神々の加護と王権の正当性を象徴し、三日月と宝珠はゾロアスター教における光と秩序の勝利を意味する。
裏銘文・図像(裏)
中央に聖火壇(fire altar)が描かれ、両側に侍従が控える。
火炎の両脇には星と三日月のシンボル。
→ サーサーン朝の宗教的中心であるゾロアスター教の火の崇拝を表現。
王権と信仰が一体であることを示す典型的な意匠で、王の支配が「神聖なる火」によって正当化されていることを強調する。
歴史的背景
ペーローズ1世はサーサーン朝中期の君主で、
東方のエフタル族(白フン)との長期戦争で知られる。
当初は勝利を収めたものの、後に捕虜となり、解放後も再び出兵して戦死。
その死はペルシア帝国の軍事的衰退を象徴した。
しかし彼の治世には、宗教儀礼の整備と貨幣制度の安定化が進められ、この時期の銀貨は芸術的完成度が高く、信仰と権威の融合が顕著に見られる。
文献番号
SNS III type IIIb/1e; Göbl III/1
分類
Sasanian Empire, Peroz I, AR Drachm (AY Mint, AD 457–483)
※コインのみになります。
写真のコレクションボックス等は付属しません。
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