トルコ・アナトリア地方で手織りされたヴィンテージラグ。170cm×97cm で使いやすいサイズです。ブーケのようなボタニカルとダイヤ型。
乾いた風と太陽の下で育まれた植物から採れる天然染料で染められた糸を、一目ずつ丁寧に織り上げています。
ボタニカルモチーフは、生命や祈りの象徴。やわらかなフェードトーンは、水彩画のように空間になじみながら、使い込まれた布だけがもつ穏やかな深みをたたえます。
擦れや色のムラ、時に見られるリペア痕は、織り手が残した“サイン”のようなもの。新しいものにはない、静かな存在感を放ちます。
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以下は、この地方のラグ共通の特徴です。
【地域性】アナトリアは、古代から多民族が交差してきた「文明の通り道」。遊牧民のテント生活から生まれた織物文化が、各家庭で受け継がれてきました。
【織りの意味】模様には、健康・豊穣・家族愛・祈りなどの意味が込められています。花や蔦は生命力の象徴、ダイヤ型は「目守り(ナザール)」を表すことも。
【染色と色合い】柘榴の皮、くるみの殻、藍、ざくろ、玉ねぎの皮などから取られた天然染料が主。年月を経て、鮮やかさが薄れ、絵画のようなグラデーションになります。
【ヴィンテージの価値】経年の擦れ・色の抜け・繕い跡こそが、唯一無二の魅力。実用と祈りが混じる生活道具としての美しさがあります。
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〈注意点・ご理解いただきたいこと〉
素材はウール(羊毛)で、自然素材特有の油分(ラノリン)を含みます。
そのため、水分を吸うと一時的に獣毛のような強い匂いが出ることがありますが、完全に乾かせば自然とおさまります。
乾燥を好む素材のため、湿気の多い場所では風通しを良くしてご使用ください。
現地で専門のクリーニングを行った上で輸入していますが、私自身の撮影(ウエディングや空間演出など)で一度使用したものも含まれます。
古いものの個性や時間の跡を理解してくださる方に、お譲りできれば幸いです。
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